『燃えよ剣』岡田准一さんインタビュー「戦いを選ぶ男の感情を知る」

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石田三成役で主演した『関ヶ原』公開時以来4年ぶりに、岡田准一さんが『MEN’S EX Autumn 2021』のカバーに登場。再び原田眞人監督の下、『燃えよ剣』で土方歳三を演じる。映画への思いやこだわりから、スーツ観、役者観へと、戦う男の言葉が迫る。

『燃えよ剣』インタビュー 岡田准一さん1

岡田准一 JUNICHI OKADA


【profile】
1980年大阪府生まれ。’95年、V6のメンバーとしてCDデビュー。歌手、ドラマ、映画、バラエティなど多方面で活躍。2014年、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に主演。主な映画出演作に、『永遠の0』、『蜩ノ記』、『海賊とよばれた男』、『関ヶ原』、『散り椿』、『来る』、『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』など。時代劇やアクション映画でも、武術の経験に裏付けられた確かな演技で、余人をもって代えがたい存在感を見せている。

時計614万9000円/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)、その他〈スタイリスト私物〉

「武術を通じて、戦いに疲れ、戦う虚しさを知りながらも戦いを選ぶ男の感情を知る」

――映画『燃えよ剣』に、新選組副長土方歳三役でご主演。いつかこの役を演じる予感があったとか?

岡田 以前MCを務めている歴史物のテレビ番組で土方歳三がテーマの時、いつか演じさせていただけるのではないかなと思っていました。身長が自分と同じだったこともありますが、直感ですね。司馬遼太郎さんの原作を初めて読んだのは10代の時。新選組は興味深い組織だと思っていましたが、調べるほどに、怖さや狂気を孕んでいて、はかなさも感じさせます。だんだら染めの揃い羽織がカッコいいとか、キャラが立っているとかだけではなく、様々な面を持った組織としての魅力を感じていました。

――今回の作品は、斬り合いの流血シーンも多々あり、新選組や土方をリアルに描く意欲を感じました。

岡田 ドキュメンタリーと演出の両方を内包させる撮り方が、原田監督の美学だと思います。場の空気やエネルギーを撮るために世界遺産や国宝になっている寺社や城でも撮影させていただきました。アクションシーンも芝居の延長線上のリアルさで構築していきました。なので血や混乱や熱量など、色々なものが描き出されていると思います。

――監督からは「超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人」との言葉がありました。剣技の構築・指導も岡田さんが担当されたとか。演じることと武術との関係とは?

岡田 格闘技や武術は、教えられる資格も持っています。アクション表現だけではなく、戦いが続き、戦いに疲れ、戦いの虚しさを知りながら、それでも戦いを選ぶ男の感情は、武術に触れている回数が多いほど演技に反映させられるように思います。

――ズバリ土方の魅力とは?

岡田 「男の一生は美しさをつくるためのものだ」という土方の素敵な台詞があるんです。幕末は、海外からの力に呑み込まれないよう、自分たちでどう生きるのか、選択を迫られた時代で、武術を通して人間形成をする活人剣や、仁義礼智信という五常の徳が重んじられたりもしました。この土方の台詞は、そんな時代の武士道の本質を突いた言葉だと思うんです。土方は武州多摩の農家の出身で、ならず者を意味するバラガキと呼ばれながら剣の修業を積み、武士を夢見て新選組に参加します。だからこそ、武士の在り方、その美学を求め続けました。鞘に納めた刀の美しさもありますが、土方の場合は『燃えよ剣』というタイトルにぴったりの、抜き放たれた刃のような、狂気を孕んだ男だったように思います。それも含め、多面的な土方像を演じることができたかなと自負しています。土方が好きな方にも認めていただけると嬉しいです。

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